2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あさがほ  朝顔は桔梗のこと

朝顔は 朝露負ひて 咲くと言へど 夕影にこそ 咲勝りけれ 巻10 2104 詠人未詳 万葉集では朝顔といえば、桔梗のこと。秋の七草を詠んだ山上憶良の歌の中に入っている。秋の花は慎ましやかでどこか寂しげである。 この桔梗の紫の美しさ、万葉人もその美しさに魅…

藤袴

友人からフジバカマを頂いた。今までこの花を見たことがなく秋の七草や万葉集に詠まれていても実物がわからなかった。お陰でじっくりと見ることができ嬉しい。若い頃はこういった地味?な花には興味がなかったがこの歳になってみると言うに言われぬ魅力を感…

思い草

義母が亡くなり一年が経ちました。万葉集の研究者でもあった義母のたくさんの資料の中に「万葉集の花」があり付箋がついたページを開けるとこの南蛮きせるの花が咲いていました。この花は別名「おもひぐさ」と言います。 道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさら…

大賀はす

昨日町田市の薬師池公園に大賀はすを見に行きました大賀はすは2000余年前の蓮の実3個を発掘しそのうちの一個だけ発芽に成功したものです。ピンク色の大輪は悠久の時を越えその優雅な美しさは本当にすばらしかったです。 ひさかたの雨も降らぬか蓮葉に溜まれ…

大賀はす

柿本人麻呂 島根の旅

東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ 2022年6月末に島根県の益田市にある万葉公園を訪れた。青空と日本海の青が美しい。 万葉集の4500首の中の一割が柿本人麻呂の歌とされる。石見地方の自然や妻への思いが絶唱として詠まれている。

山ゆり

道の辺の草深百合の花笑みに咲みしがからに妻といふべしや 巻7ー1257 あなたは道の辺の草深いところに咲いている百合がほころぶように、ちょっと微笑んでだけでもう妻と決まったようにいうのはやめてね。 隣りの長池公園に咲いた山ゆり。